自宅での徘徊でストレスを溜めない対応方法
高齢の方の行方不明者は年間約1万5000人いるそうです。
自宅でみている場合、24時間付き添っているわけにもいかないので外に出たがったりすると、出ないようになだめるのも大変ですよね。
「外に出たい」とあまりにもうるさいので付き添って外に出たところで本人の欲求がみたされることがほとんど無いので介護する人のストレスは相当なものだと思います。
かといって目を離した隙に行方不明になれば大変だし、家事などの家のこともしなくちゃならない。
老人ホームに入れたいけど中々空きがでないし、自宅でみていくのも大変。
そんな苦痛が少しでも楽になるように現役介護福祉士の私ができるだけ楽な対応方法を提案したいと思います。
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Contents
徘徊とは?
徘徊というのは、ご本人が何かしらの理由があって歩きまわる行動のことです。
よくあるのが帰宅願望と言われる「家に帰りたい。」という訴えがあり自宅へ帰るために
あちこちウロウロしたりします。
自宅にいるのに「家に帰りたい」と言うこともよくあります。
ここが何処か分からない。等の理由で出口を探したり家族を探したり歩き回ったりします。
徘徊がある状態の人は、昼も夜も分からない。今の季節も分からない。という風に何も分からなくなっていることが多いです。
また、「物盗られ妄想」がある方は無くなった物を探すために居室内や建物内をを歩き回ることがあります。
人によっては特になんの訴えもなく建物内を歩きまわることもあります。
その場合、何かしらに不安を感じての行動だと推測されますが原因が分からない事が多いです。
時間感覚がない方ですと夜中から朝方にかけて訴えがあり、対応する介護者の負担がとても大きいです。
家で徘徊する人を楽にみるためには
徘徊の対応方法で一般的なものは
- 本人の話に耳を傾ける。
- 話題をすりかえる。
- 頭ごなしに叱らない
など、本人に寄り添う形が良いとされています。
しかし、四六時中一緒にいて、いつも訳の分からないことを言ってくるので相当ストレスが溜まっていると思います。
「そんな丁寧に優しく相手できるならしてるよ」と感じることも多いのではないでしょうか。
家にいるのに家に帰ると言ってくる
自宅にいても「家に帰る。」と言うのはよくあることです。
まず一回セオリー通り、話をきいてみて落ち着かないようなら少し距離をおいて様子をみるといいです。
そもそも話すら聞きたくないという人は無理して話を聞かなくても良いと思います。
外に出ようとしたときだけ、出ないように阻止して下さい。
徘徊で大変なのが 一度訴えがあると、しばらく「家に行く」など訴え続けることだと思います。
自由に歩ける人だと外に出たりしますので目を離さないことが大事です。
ちょっと目を離した隙にいなくなり警察に捜索願いを出すことになるケースもよくあります。
また、足腰が弱っていて歩行が不安定だと、転んだりして骨折などのケガをするリスクがあるのでそういう方は、転ばないように見守りを行う必要があります。
骨折などのケガをしてしまうと、ケガで立てないのに立とうとするなど今よりストレスが溜まる状況になる可能性がありますので大変かもしれませんがケガをさせないように部屋間の段差などつまづきそうなところは要注意です。
家から出ないようにする対策
冒頭でも述べましたが徘徊が原因で行方不明になる高齢者はとても多いです。
在宅でみている家族に「家から出ないように対策することも大事」だとアドバイスしますが、対策しなくても大丈夫と問題を軽視される方も多いです。
問題を軽視した結果、行方不明になって亡くなった方もみてきました。
ご家族の方は「言われた通りにすれば良かった。」「甘く見ていた。」と後悔することも多いです。
そうならないためにも知らないうちに外に出られないように対策をしましょう。
内鍵をつけてドアを内側から開けれないようにする
内鍵をして家から出れないようにすると、「拘束だ」「虐待だ」と騒ぐ人がいますが、はっきり言ってキレイごとです。
気にする必要はありません。
徘徊して外出するというのは命に関わるとても深刻なことですので家から出れなくするのは必要不可欠なことです。
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徘徊がひどいと施設入所を拒否される?
徘徊の訴えが多く転倒リスクが高い場合は、介護施設に入所を申し込んでもマンツーマンでの対応による現場への負担、転倒した場合の訴訟リスクなどがあり断られることもあります。
自宅から出ないことが一番ですが、知らないうちにすり抜けて外に出て慌てることもあると思います。
各自治体で高齢者徘徊ネットワークやSOSネットワークなどがありますので登録しておくことをおすすめします。
登録すると警察や関係機関が万が一徘徊して行方不明になったときに捜索してくれるので心強いです。