老健から訪問介護員ヘルパーへの転職体験談

介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、有料老人ホーム入所施設で働く人は多いと思います。

入所系サービス、通所サービス、訪問介護サービスは、同じ介護事業ですが、仕事内容が大きく違います。

現在、いずれかのサービスで働いている人で他のサービスに興味がある方もいると思います。

そういう方の転職への参考になるかと思います。

転職体験者のプロフィール

20代女性 既婚 子供が二人います。高校卒業後に就職した老人保健施設でずっと働いていました。在職中に介護福祉士を取得しました。

老健を退職した理由

仕事がハードすぎて仕事と家事、育児の両立が難しかった。

定員が100名以上と利用者の多い大型の介護老人保健施設で10年働いていました。

ここ数年、退職者はいるものの入職者は、少なく職場では常に職員不足が続いていました。

利用者数が多いと介助量がとてつもなく多いんです。

一人で離床介助を20人くらいやってから食事介助を3名くらいして、また20人を寝せる、とにかく立ち止まる暇なく働いていました。

入浴も特浴をひとりで10数人いれるのもざらでした。

仕事後は、疲労感でいっぱいでしたが小さい子供がいるため帰宅後は、家事に育児にと大忙しでした。

忙しいし疲れているのでイライラしやすくなり子供にあたる時も多くなりました。

子育てと介護職を両立していくために必要なこと

老健での上司からのハラスメント

仕事は常に職員不足で常に動き回っている状態で日々の業務をこなすのでいっぱいいっぱいでしたが、上司からもっと効率的に終われるんじゃないか。

欠勤者や慢性的な人材不足のなかでは、その日予定した介助が時間内に終われないこともありました。

しかし、終われないなら終われるように業務内容の改善方法を考えて報告しろという指示があり、それに疲れてしまいました。(そもそも職員数が足りない)

そうしているうちに職場にいるのが苦痛になり、職場にいくのが憂鬱になってしまいました。

家族が退職の決断を後押ししてくれた

勇気を出して主人に相談してみると「他にも働くところがあるんだし病んでまで働く必要ないんじゃない?」といってくれたので退職を決断することができました。

退職の伝えた際には、数日間上司からの引き留めが激しかったですが、私の意思は固く、聞く耳を持たずに「もう辞めると決めたんで」と押し通すことでスムースにやめることができました。

老健から訪問介護というサービスを選んだ理由

退職後、就職先を色々探しましたが資格がないとなかなかいいところがなく再度介護へと就職しようと思い就職先を探し始めました。

しかし、自宅では主婦であり、子供が小さいので日曜日、祝日が休みで夜勤なしでの勤務となるとなかなか条件があう職場がなく困っていました。

再就職どうしようと困っていたら同僚の人が「知り合いが訪問介護やってるから空きがあるか聞いてみようか」といってくれて、お願いしたらちょうど空きがあったらしく、すぐ就職先をみつけることができました。

訪問介護へ転職し、働いてみた感想

老健では入所、デイケアと働いていたのでヘルパーは未知の世界でした。以前の職場と違い先輩や上司は丁寧に指導してくれて、比較的早く仕事にも慣れました。

ヘルパーのいいところは、自分ひとりで訪問先にいくのであまり人と関わらないので人間関係で疲れなくていい。

訪問で一日のスケジュールは埋まっていますが、老健のように戦場で立ち止まる時間がないほどの業務量を経験しているせいか体力的に大分楽に働くことができています。

なにより、上司のパワーハラスメントをうけなくてもいいので精神的にも大分楽になりました。

今の職場では、仕事にやりがいを感じることができているので勇気を出して転職してよかったと思っています。

まとめ

介護業界は、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、介護老人保健施設など大人数の定員を扱っている施設でも人材不足が蔓延していて体力的にハードな施設が多いです。

さらに現場に理解の無い上司が上から偉そうにキレイごとを並べて指示してくる状況では精神的にもきつくなってくるでしょう。

入所系サービスは年々介護度が上がっているため、身体介助も多く腰痛が慢性化してヘルニアになってしまったり介護者への負担がとても重いのが現状です。

今回の体験談では、大人数の入所施設からヘルパーへの転職体験談でしたが、知り合いからの紹介でおすすめの職場への転職ということもあり転職先の上司や先輩にもめぐまれ転職して正解だったパターンです。

求人を出している介護施設は多いですが、求人票やホームページを見ただけでは職場の内情はわからないものです。

ようやくブラック施設から解放されたのに再就職先が、またブラック施設では精神的に参ってしまいますよね。

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