介護の仕事内容は?現役介護福祉士が教える1日の流れ

介護の仕事の経験がないと「介護の仕事はどんなことをしているのだろう?」「おむつ交換以外はなにをしているんだろう?」など疑問に感じますよね?わたしも介護業界に入る前は不安がありました。未経験のあなたが介護の仕事をしても不安を感じないように現場経験15年の現役介護福祉士のわたしが実際の介護現場での仕事内容を分かりやすく説明します。

3大介護

3大介護とは排泄介助、食事介助・入浴介助の3つの介護のことです。人が生きていくうえで最低限必要な介助です。3大介護が介護の仕事の中心となっています。
介助に対する技術は他の仕事と同様に現場で経験をつむことによって技術が向上していきます。

排泄介助(オムツ交換・トイレ誘導)

排泄介助は、大きく分けてオムツ交換とトイレ誘導の2種類があります。オムツ交換は身体が不自由でトイレに行くのが難しい人が対象となります。筋力の低下や身体に麻痺があると立てなかったり座ることが難しいので排泄はオムツ交換で対応します。
オムツ交換を行う時間は施設によって異なりますが、1日の中で時間を決めて4~6回くらい行います。

トイレ誘導は、歩くことが可能な人、歩くのは難しいが座ることが出来る人を対象に行います。オムツ交換と同様に時間を決めて行う場合や利用者がトイレに行きたいと訴えがあった際に行います。
3大介護の中でも排泄介助に一番多くの時間を費やします。オムツ交換の技術に関してはネットで色々調べるより実際にやって回数をこなしていくことで技術が向上していきます。施設によって使用するオムツ、交換方法が違うのでまずは就職した介護施設での方法を覚えていくうちに自分なりの方法が確立されていくと思います。排泄介助では手に便や尿つかないように手袋を着用します。経費削減のために手袋をケチったりする施設がありますが、そういう介護施設で働くと感染症に感染するリスクがありますので早々に退職することをおすすめします。

食事介助

食事介助は、食事を自分で食べれない人に介助を行い食事を食べてもらいます。朝昼晩の3食以外にも食間に水分補給やおやつなどの介助もあります。高齢者は脱水症状をおこしやすいので水分がきちんと摂れているか管理して把握する必要があります。食事介助で一番注意しないとならないのは喉につまらせないことです。食べ物をちゃんと飲み込んだか確認しないで次々と口に運ぶ、飲み込みにくい大きさの食べ物を口に運ぶなどの事を注意しないとなりません。高齢者は飲み込む力が低下しています。食べ物が喉につまると命に関わることになります。その人がどういう風に食べたいのか?などの精神的な配慮より安全に食事を出来るように介助することが大切です。

入浴介助

入浴介助は、言葉通りでお風呂に入るお手伝いをします。身体の自由・不自由で入浴する形態が変わります。身体に問題がない人は普通の人と同じようなお風呂に入ります。しかし、高齢であることからバランス感覚が衰えているため転ばないように常に見ている必要があります。身体が不自由な人は寝たまま入れる浴槽や座ったまま入れる浴槽があるので、それを使用します。身体が不自由な方は自分で体を洗えないので体や頭を介助で洗います。入浴に伴い衣類を着せたり脱がせたりします。麻痺がある場合や寝たきりで関節が固くなっているなど、その人の状態に合わせた対応が必要になります。無理に着せようとすると骨折や脱臼などケガをさせてしまう危険性があるので安全第一に行うことが大事です。

環境整備

施設に入所している利用者が生活しやすいように整理整頓や掃除をすることも仕事の一環です。介護業界では環境整備といわれています。他にシーツ交換や洗濯の仕分け、利用者の私物の管理なども行います。認知症の症状によっては食べ物ではないものを食べたりするのでそういう方がいる場合は口にいれる危険性のあるものは身の回りに置かないようにします。

レクリエーション

  • 脳に刺激を与えて認知症の進行を遅らせる。
  • 他の利用者との交流の場を提供する。
  • 身体を動かすことでリハビリにつなげる。
  • 運動不足の解消
  • 生活の質の向上

上記を目的にレクリエーションを提供します。入所施設よりも通所施設の方が力をいれているところが多いです。集団で行う場合や個人で行う場合があります。園芸療法や音楽療法などもレクリエーションの一環として行っているところもあります。

コミュニケーション

コミュニケーションは、利用者とお話しをすることをいいます。会話の中からその人がどういう人なのか認知症の進行具合などを判断することができます。同じことを繰り返し話す人や昔話を聞かせてくれる人、何も言葉を発しない人など様々な人がいます。最初は何を話せばいいのか分からず沈黙の時間が流れることがありますが、これも経験を積んでいくことでコミュニケーションの技法を学んでいくことができます。利用者と会話することで色んな情報が得られます。

介護記録を書く

介護の仕事では毎日その日に提供したサービス内容や利用者の様子を記録していかなければなりません。人数が多い施設ですと、一通り書くだけでも1時間以上かかることもあります。

まとめ

介護施設では主に3大介護といわれる排泄介助、食事介助、入浴介助に多くの時間を費やしています。やってみないと不安だと思いますがどの介助も1か月もすれば大分慣れると思います。介護は誰にでも出来る仕事です。ただ上手くやるには知識と経験が必要です。最初は誰もが何も知らない状態ですので不安に感じるのはみんな同じです。

それでも不安だと思う場合は、介護業界に入るまえに経験が無くても簡単に取れる資格をとるという方法もあります。介護職員初任者研修は経験がなくても最短1か月で取得できますよ。少し前まで、ヘルパー2級と言われていた資格です。介護職員初任者研修を取得すると給料などの待遇もよくなりますし訪問介護員としても働けるので就職先の選択肢が一気に増えますよ。

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