実行機能障害 認知症による判断力の障害とは

認知症による中核症状のひとつに実行機能障害と判断力の障害があります。
どちらも日常生活に関する行動に症状が現れてきます。

実行機能障害 手順を考えて行動出来なくなる。
判断力の障害 思考能力の低下。並行作業が出来なくなる。

アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症の初期にみられる症状です。

実行機能障害とその原因。

判断力の障害とは、状況を把握・理解して筋道を立てて考え、嘘か本当か、善悪、可否などを判断する能力が低下することを言います。計画を立て手順を考えて行動することができなくなります。

料理が上手だったのに味付けが変わってきたり魚の焼き加減が生焼けになってたりこげてたりとそれまで出来ていたものが出来なくなってきます。

人は日常生活において、無意識のうちに4つの段階をおって行動計画を立てて実行しています。その無意識に行っている行動計画を実行機能といいます。

  1. 目標の設定
  2. 計画の立案
  3. 計画の実行
  4. 効果的な行為

上記の4段階があり、これに深く関わっている前頭連合野です。

前頭連合野が意思決定に必要な情報な情報を処理しており、そこが障害をうけると実行機能障害がおきます。

判断力の障害

判断力の障害とは、いつも購入している洗剤などが売り切れていた時、他のもので代替えするなどの判断が出来ないなど急な変更に対応できなくなります。

また、料理しながらその合間に掃除や洗濯などテキパキ行っていたのが出来なくなるなど並行作業が出来なくなります。

賞味期限が過ぎた食べ物を食べれない物だと判断できずに食べる、訪問販売や詐欺に対しても判断が出来なくなっているために被害にあいやすくなります。

 

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